使用済みのEV電池からリチウムを最大90%回収する手法を日本が開発した――というニュースが、海外の技術系掲示板で取り上げられました。
ところが反応は「日本すごい」一色にはなりませんでした。回収率の数字そのものに首をかしげる技術者が何人もいて、「それは業界の標準的な水準ではないか」という趣旨の指摘が相次ぎます。なぜそう言えるのかを、リチウムという素材の性質から説明してくれる人まで現れました。
技術の話が一段落すると、議論は日本の自動車産業へ移っていきます。日本メーカーがハイブリッドやEVで世界に先駆けていた時期があったのに、なぜ今これほど後れを取っているのか。バブル崩壊の後遺症、意思決定の遅さ、中国勢への警戒。さまざまな仮説が並びました。途中では、日本に住んでいる人たちの間で「日本は車中心の社会かどうか」という論争まで起きています。
そして終盤、日本の電機メーカーとテスラの関係について、思わず唸るような数字が差し込まれました。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
リチウムの回収については、業界標準がすでに90%だよ(採掘と回収は別物だという点に注意)。炭酸化を使う方式など、95%超を達成しているところもある。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
電池から非常に高い回収率が得られること自体は、驚くようなことではないはずなんだ。リチウムは元素の形で採掘するわけではないので、抽出に使う工程はもともとかなり純度の低い原料から取り出せるように設計されている。それに比べると、リチウム電池は信じられないほど純度の高いリチウム源だ。本当の問題は、リサイクルの流れを作ることがいつ採算に乗るか。鉛蓄電池も同じ道をたどって、今ではほぼ100%再生されている。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
回収に使うのは硫酸、過酸化水素、炭酸ナトリウムだよ。触媒ではなく試薬ね。現状はその多くが化石燃料由来だけど、本質的にそうでなければならないわけではない。
4. 海外の名無しさん
自動車市場でトヨタとホンダはGMやフォードと比べてどうだ? ゲーム市場でソニーと任天堂はマイクロソフトと比べてどうだ? 鉄鋼では? スペースXに追いつこうという取り組みはどうだ? 最近のロケットの成功には拍手を送るよ。日本は研究開発が得意で、本気を出せば時間をかけて反復改善していくのも上手いように見える。こちら側に立っていてくれるのはありがたい。盲目的にではないけどね。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信)
テスラが初期に日本製の電池を使っていたという事実が、日本がかつて先を行っていた証拠だよね。でも彼らは一瞬の閃きのあと、いつも快適な領域にさっと引き返してしまう。世界が先へ走っていくのを眺めながら、過去に住み続けているように見える。日本は電池技術で出遅れたのか? そこで優位を取ることを優先できなかったのか?
6. 海外の名無しさん(>>5への返信)
住んでいるともう少しはっきり見えることがある。日本は驚くほど車中心の文化なんだ。アメリカほどではないにせよ、国内の多くの場所では本当に車が要る。むしろその例外が、観光客が行きそうな場所そのものなんだよ。
7. 海外の名無しさん(>>6への返信)
それは違うと思う。大阪近郊の小さな町に1年住んだけど、観光地からは遠い場所で、車が欲しいと思ったことは一度もなかった。公共交通はどこにでもあるし、歩行者向けの環境も優れている。自転車に乗っている人も多い。道が狭いから走っている車も小さくてゆっくりで、一緒に道を使っていても安全に感じた。日本が車中心の文化ではない何よりの証拠は、無料の駐車場が皆無だったことだと思う。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
つまり、車がたくさんあっても「車だけの文化」にはならないということだね。交通手段を選ぶ自由があるかどうか、そして特権に対価を払うのか、車のコストを外部に押しつけるのかの違いだ。
9. 海外の名無しさん
日本の自動車メーカーは過度にリスクを避ける。トヨタが最後に取った大きな賭けはハイブリッドシステムで、そこに乗り続けすぎたんだ。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信)
それも不思議な話で、ジャストインタイム生産の発祥はトヨタなんだよ。日本はなぜ、あれほど驚異的な革新の時期を経たあとで「もう十分だ」と決めてしまったんだろう。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
日本は1990年に始まった資産バブルの崩壊から、まだ完全には回復していないんだよ。
12. 海外の名無しさん(>>11への返信)
仮説がある。日本車は信頼性が抜群だけど、内装とデザインは弱い。もし世界中の車がEVになって、EVは構造が単純なぶん信頼性が出やすいのだとしたら、たとえばトヨタに残る独自の強みは何になるんだろう。
13. 海外の名無しさん(>>12への返信)
ホンダの内装はけっこう好きだけどね。トヨタは意図的に簡素にしている。テスラは、ジョニー・アイブが乗る人の快適性をまったく参照せずに、芸術的な観点から車内を再発明したような感じがする。
14. 海外の名無しさん
日本がEVで遅れているのは、石油との結びつきと意思決定の遅さが混ざった結果だろう。あと、EVが広く受け入れられればBYDのような中国勢に市場を大きく取られかねない、という恐れもあると思う。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信)
日本は石油輸入を減らしていて、2003年と比べて30%少ない消費量になっている。パナソニックは重要な電池セルメーカーだけど、そのセルの多くは輸出されていて国内のEVには使われていない。テスラに供給しているんだ。
16. 海外の名無しさん
日本ではいまだにYahooとFAXが使われている。独自のテキストエディタ(秀丸、サクラエディタ)まであるくらいだ。ジェームズ・メイが番組で、日本が戦後復興していた頃のアメリカの自動車市場がこういう状態だった、それが日本に優位を与えたと言っていた。数年の成功のあとに日本が停滞したとしても、驚きはしないよ。
17. 海外の名無しさん
トヨタの初代プリウスは1997年、日産の初代リーフは2010年。どちらも日本製で、どちらも時代の先を行っていた。それが今では大きく後れを取っている。興味深い状況だよ。余談だけど、EVの入口として数年前に2014年式のリーフを買った。近距離の日常使いにはぴったりの、いい小型車だ。用途が合うかどうかが全てだね。
18. 海外の名無しさん
アメリカで作られるテスラ1台には、日本の最高級電池が500キロ積まれている。ホンダはEVを嫌っているかもしれないが、パナソニックは違う。
19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
あれは100%パナソニック製で、パナソニックの技術で、パナソニックがテスラからマスターリースしている建物の中で作られている。テスラが提供したのは外側の建屋と、外に立っている看板だけだよ。
20. 海外の名無しさん(>>18への返信)
関連する面白い話がある。長いあいだ、テスラの高電圧コネクタは矢崎が作っていたんだ。ラベルは付けずにね。日本製だよ。
元ソース: Japan develops a method to recover up to 90% of lithium from used EV batteries — Hacker News


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