日本の家が冬に寒いのには、はっきりした出典があります。鎌倉時代の終わりに兼好法師が書いた徒然草の第55段に「家の作りやうは、夏をむねとすべし」とあります。家は夏に合わせて作れ、冬はどうにでもなるが夏の悪い住まいは耐えられない、という趣旨です。高温多湿の気候に対して風通しを優先する。この考え方が、その後の日本家屋の設計に長く影響しました。
それから700年近く経って、事情が変わりました。2025年4月から、原則すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務づけられ、断熱等性能等級4以上が求められるようになっています。それまで日本の住宅の断熱基準は、ドイツや北欧と比べてかなり緩いまま置かれてきました。温暖な国だからこれで十分だろう、という前提があったと言われています。
伝統的な家屋がなぜ姿を消していったのかを扱った動画に、古民家を買って改修している人、設計や大工を仕事にしている人、幼少期を日本で過ごした人などからコメントが集まりました。
美しさを惜しむ声と、実際に住む大変さを知っている声が並んでいます。そして「この部分だけは残してほしい」という具体的な指名も出てきました。
海外の反応
1. 海外の名無しさん
数年前に江戸時代の古民家を買って、改修は長い道のりになっている。冬の寒さは大きな課題だけれど、それだけじゃない。自分の日本人の友人は、どの人もだいたい同じ2つの理由を挙げる。古い家が好きになれない理由としてね。冬は寒い、夏は虫。伝統的な家でこの2つを解決できたら、自分にとっては文句なしの勝ちだ。
2. 海外の名無しさん
アメリカで建築請負をしている。日本の住宅は自分がいちばん好きな設計のひとつだと言わざるを得ない。ひとつの部屋を何通りにも使えるところ、家の中を貫く動線、そして建具。どれも素晴らしい要素だ。それに美しさは並ぶものがない。あれを建てた職人たちには敬意しかない。伝統的な日本家屋が、美しさを失わないまま現代化されることを願っている。
3. 海外の名無しさん
あの家はとにかく手がかかる。大学のルームメイトが南日本の出身で、両親がああいう家に住んでいた。どれだけの手間がかかるかを彼が話してくれた。それまで想像もしていなかった。
4. 海外の名無しさん
インテリアデザイナーとして、現代的で機能的な素材と日本の意匠を組み合わせている。失わせるのではなく、現代の暮らしに合うように機能を引き上げるという考え方だ。
5. 海外の名無しさん
母は子ども時代の大半を日本で過ごした。裕福ではなかった。数年前に家族で日本へ行って、親戚を訪ね、ゆかりの場所を回った。その滞在のひとつで、母はわざわざ、自分が育ったのとそっくりな、とても古い小さな日本家屋を借りたんだ。正直に言うと、あれはひどい代物だった。そして母はものすごく喜んでいた。あまりに喜ぶので、こちらまで嬉しくなった。愛着が湧くほど長くいたわけではないけれど、これから先ずっと、ぼろぼろの古い日本家屋に対して妙な愛おしさを持ち続けると思う。
6. 海外の名無しさん
残してほしい要素は縁側だ。広くて日陰になっていて、囲われた縁。冷房の効いた空間の外側にあるとしても、あれは持っていて気持ちのいい場所だ。
7. 海外の名無しさん
伝統的な日本家屋は、世界中の古い家がそうであるように断熱がなくて、その時代を映したものになっている。20代の日本人の若者が空き家を買って片付けながら改修している動画を見かけた。彼が最初にやっていたのは配線の更新と、部屋ごとの断熱だった。見た目は好きなんだけれど、52歳になって、昔のように痛みなく床に座ることができなくなってきた。もし日本に行くことがあれば、伝統的な家を見てみたい。
8. 海外の名無しさん
伝統的な日本の家が好きだ。個人主義的というより、共同体に向いている感じがする。それに自分にとっては、見た目がとにかく心地よい。
9. 海外の名無しさん
誰にも否定できないのは、あの建築が出す落ち着きと静けさの空気だ。他の建物では見つからないものがある。不思議で、芸術的だ。
10. 海外の名無しさん
自分は寒さには耐えられるけれど、暑さには対応できない。服や毛布を足せばいいだけだから。だから夏を優先するという選択は理解できる。うちには冷房がなくて、昼は窓と雨戸を閉め、夜は窓を開けて扇風機で熱気を押し出し、熱を出す家電を使わないようにしているのに、家はあっという間に熱をため込む。伝統的な日本家屋の意匠は好きだ。西洋的な快適さの発想にも納得はいくけれど。ところで、高齢の人や体の不自由な人は、床の上の生活をどうやってこなしていたんだろう。日本の歴史における高齢者や障害のある人の話は、あまり情報が出てこない気がする。もっと知りたい。
11. 海外の名無しさん
自分は日本人でもないのに、日本式の家が置き換わっていくのが悲しい。伝統的な日本家屋は本当に優美だ。美しさと伝統を保ったまま、現代の生活に合わせて快適にする方法がどこかにあればいいのに。
12. 海外の名無しさん
どうして全か無かにしなければいけないのか分からない。現代の素材と伝統的な要素や意匠を組み合わせればいいじゃないか。うちの南カリフォルニアには引き違いのガラス戸があって、それを障子風に覆うカバーを作っている会社が宣伝を出している。広告によれば、カバーとガラスの間の空気の層がある程度の断熱になるらしい。もとのガラス戸が二重ガラスなら、音と温度の両方にいくらか効く。こういうものなら両方のいいところが取れる。同じように、家じゅうを畳にするのではなく、一部屋だけにすればいい。あるいは隅に2枚だけ敷いて、そこに神棚を置いてもいい。
13. 海外の名無しさん
冬ではなく夏に向けて設計されていたという話は、本当に理にかなっている。考えてみてほしい。寒すぎるという状態は基本的に存在しない。乾いた空気が肺に障らない限り、重ね着をするか厚い毛布で寝ればいいだけだ。ところが暑い中で眠るのは惨めで、しかもそれには生理的な理由がある。だから夏に涼しくなるように建てるのは筋が通っている。
14. 海外の名無しさん
テキサスで趣味の木工をしている。外に置く作品や家具に焼杉を取り入れ始めた。信じられないほど実用的で、見た目も良い。日本の伝統的な職人仕事は素晴らしい。
15. 海外の名無しさん
英語で自分で語っているところに敬意を表したい。どこかから吹き替えを持ってくるという楽な道を選ばなかったわけだから。乗り越えるべき最大の障害は、暖房と冷房の効率だと思う。それを目標に据えて建てられるなら、もっと人気が出るかもしれない。
元ソース: Why Japanese People Stopped Living in Traditional Japanese Houses — YouTube


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