京都市北区の北山地域には、1本の杉の株から何本もの真っすぐな幹を育てる「台杉(だいすぎ)」という仕立て方があります。北山杉の育成は室町時代の応永年間(1394〜1428年)に始まったとされ、日本で最も古い林業の一つと言われています。
台杉の目的は、屋根を支える垂木(たるき)に使う、細くて真っすぐな丸太を取ることでした。急な斜面が多く苗木も貴重だった北山では、木を根元から切り倒さずに株を残し、上に伸びた幹だけを収穫すれば、同じ木から何度も材木が取れます。北山の丸太は、室町時代に茶の湯が広まると茶室の材料として重宝され、床の間の床柱として桂離宮や金閣寺にも使われています。1966年には、北山杉が京都府の木に指定されました。
この台杉の写真が海外の掲示板に投稿され、1万3000以上の賛成票を集めました。コメント欄では「なぜこんな育て方をするのか」をめぐって、もっともらしい説明とそれへの反論が続き、ヨーロッパにも似た技法があるという指摘が相次ぎました。
海外の反応
スレ主
日本には、600年前から続く「台杉」という林業の技法がある。1本の杉の木を、何本もの真っすぐな幹が伸びるように育てるんだ。
1. 海外の名無しさん
不思議で、かっこよくて、すごい。でも、なぜ? 何のために?
2. 海外の名無しさん(>>1への返信)
木そのものが古くて、根に養分を多く蓄えている。大きな利点が3つある。
速く、均一に育つ。どの幹もだいたい同じ太さと形なのが分かると思う。これで収穫がずっと楽で分かりやすくなる(何年育てればこの太さの木材になる、という具合に)。
木材の密度。木材に回るエネルギーが多いから、太さのわりにものすごく密度が高い。幹1本と同じくらいの太さの若い木なら、その若さでは柔らかくてもろいはずだ。
場所。幹がすべて1つの根でつながっているから、上の枝葉が日光や養分を奪い合わない。太さや成長の速さを落とさずに、同じ面積により多くの幹を植えられる。
本当に独創的だよ。
3. 海外の名無しさん(>>2への返信)
>>2の言うことは無視していい。もっともらしいけど間違ってる。
こうする目的のすべては、木目をとても真っすぐにすることだ。幹がとても真っすぐだと、反りにくい真っすぐな梁ができる。これは木だけで建てる伝統的な建物のためで、少しでも反ると、建物が雨漏りを防げなくなるおそれがあるんだ。
強度も上がる。木目は、同じ方向を向いた小さなストローの巨大な束だと思えばいい。木の強さの多くは、そのストローがまとまっていることから来ている。普通の波打った木目だと、真っすぐな梁を取るためにストローを何度も断ち切ることになって、そのたびに強度が落ちる。
これは安上がりな木材の作り方じゃない。木の途中まで登って正しく枝を落とす専門の職人が要る。しかも、それを手道具しかない時代にやっていたんだ。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信)
この話題はわりとよく出てくるんだけど、今の説明をちゃんと分かっていない人がとても多くて、いつももどかしい。うまく説明してくれてありがとう!
5. 海外の名無しさん
北山の急な斜面での植林と育林はとても難しく、苗木もとても貴重だった。「台杉仕立て」は、そういう状況の中で考え出された独自の育林法だ。
自然に生えた木を探して枝を落とすよりずっと速く、だいたい20年ごとに伐採できる。
数寄屋造りや茶室には、とびきり真っすぐで滑らかな、節のない杉の丸太が必要だった。台杉はまさにそういう木材を生み出した。
木を丸ごと切り倒す代わりに、しっかり根づいた台を残したまま真っすぐな幹だけを収穫できるから、台は新しい幹を出し続けられる。
6. 海外の名無しさん
誰も簡単な言葉で言ってないから言うと……板にしたときの見た目がきれいなんだ。枝がほとんどないのが分かるよね? つまり「節」がない(少なくともほとんどない)。節は、枝が外へ伸びていたところにできる濃い色の部分だ。節のない木は木工全般で高く評価されるけど、たぶん日本は、よそよりも木材を見せて使うことが多いんだと思う。ヨーロッパのオークも節のないものはあるけど、たいていはそうじゃないし、節のないものはかなり高い。
7. 海外の名無しさん
いいね。コピシングやポラーディングみたいなものか。
※注:コピシングは木を根元近くで、ポラーディングは人の背丈ほどの高さで切り、新しい枝を何本も出させる方法です。ヨーロッパで薪や道具の材料を取るために広く行われてきました。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信)
そう、でも日本だから明らかにこっちのほうが上ってわけ。
9. 海外の名無しさん
ポラーディングは広葉樹でやるもので、針葉樹じゃない。それに真っすぐな幹にはならない。
10. 海外の名無しさん
イギリスでは(本で読んだけど)、柳を切り詰めて、ウィジーと呼ばれる真っすぐな若枝を伸ばさせて、かご作りに使っていた。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信)
イギリスだけじゃなく、ヨーロッパ中でね。『ウィッチャー3』に出てくる柳もそういう形になってる。
12. 海外の名無しさん
これが、日本で2月から4月に大勢の人がスギ花粉症に悩まされる理由でもある。
※注:スギ花粉症が広がったのは、戦後に全国で大規模にスギが植えられたことによるもので、台杉とは関係ありません。台杉の北山杉はもともと京都の一地域の林業です。
13. 海外の名無しさん
「Daisugi(台杉)」って「愛してる」って意味じゃなかった? 面白い名前の付け方だね ❤️
14. 海外の名無しさん(>>13への返信)
それは「大好き(daisuki)」のことだね。
15. 海外の名無しさん
これ気に入った。すごく気に入った。台杉、大好き、と言ってもいいくらい。
16. 海外の名無しさん
盆栽の趣味が手に負えなくなってきたな。
17. 海外の名無しさん
そりゃ、マイナーなことを600年も続けてるわけだ。しかも、たぶんかなり几帳面に。
18. 海外の名無しさん
日本が舞台の『Forza Horizon 6』で、この木があるって知った(笑)。本当にすごい。見た目以外に、こうする理由ってあるの?
19. 海外の名無しさん(>>18への返信)
完璧に真っすぐな木からは、無駄の少ない完璧に真っすぐな板が取れる。
20. 海外の名無しさん
木ってどうやって仕込むの?
21. 海外の名無しさん(>>20への返信)
冗談抜きの答えは、選んで枝を切ることだ。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信)
ありがとう。Redditでは、自称お笑い芸人の群れをかき分けないと、何でも本当の答えにたどり着けなくなってきてる。
23. 海外の名無しさん(>>22への返信)
ほんとそれ(笑)。これが面白いと思うなら、「庭木(ニワキ)」も調べてみて。大きな木を扱う日本の造園の技法だよ。
元ソース: Japan has a 600-year-old forestry technique called Daisugi — Reddit r/BeAmazed


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