「日本は欧米よりAIに寛容なのでは」という見方は、海外のネットでよく語られます。けれど数字で見ると、話はそう単純ではありません。総務省の2025年版情報通信白書によると、生成AIを使ったことがある人の割合は日本が26.7%でした。同じ調査で米国は68.8%、ドイツは59.2%、中国は81.2%です。前年度の9.1%から3倍近くに増えたとはいえ、主要国の中ではまだ大きく引き離されています。年代別に見ると20代は44.7%で、世代による差も大きいのが特徴です。
一方で、法律の面では日本はAIに開かれた国とされています。2018年の著作権法改正で設けられた30条の4は、AIの学習のように作品を「鑑賞して楽しむ」目的ではない利用なら、原則として作者の許諾なしに著作物を使えると定めました。ただし著作権者の利益を不当に害する場合は例外で、どこまでが許されるのかは、文化庁が2024年3月に「AIと著作権に関する考え方について」で整理しています。
AIと創作をめぐる議論を扱う海外の掲示板に、渋谷の大型広告の写真とともに「日本はAIにずっと寛容なのでは」という投稿がありました。投稿者によると、AIでマンガを描けるサービスが、利用者の作品を渋谷で大きく紹介していたといいます。コメント欄では同意する声と、「広告1枚で国民性は語れない」という反論がぶつかりました。
海外の反応
スレ主
日本って、欧米よりAIにずっと寛容なの?
渋谷のこの巨大な広告を見て、日本は創作の分野で、欧米よりAIへの敵意がずっと薄いんじゃないかと思った。
一般化しすぎかもしれないけど、英語圏のネットだと、AIが少しでも関わったものは見た瞬間に「魂のないゴミ」扱いされる気がする。なのにここに来ると、AIの創作プラットフォームが、利用者の描いたマンガを紹介するために渋谷に場所を確保してる。
正直、そんなに魂がないとも感じない。むしろ、クリエイターのコミュニティが自分たちの作品を披露しているように見える。
日本、あるいはアジアは、AIを創作の道具として扱うことに抵抗がないのに対して、欧米はAIを悪者として描きがちなのかな。
1. 海外の名無しさん
一般的に、たいていの国は欧米に比べてAIに寛容だよ。
2. 海外の名無しさん
そう。英語圏の欧米の国がいちばん反AIで、英語圏以外の欧米がその中間、それ以外はだいたいAIに好意的、というゆるいパターンがある。
3. 海外の名無しさん
「欧米」じゃない。ネットの過激な反AIの言説の多くは、アメリカが支配する英語圏から来ているように見える。ほかの国にも批判はあるけど、あそこまでの激しさや論じ方じゃない。
4. 海外の名無しさん
アメリカやヨーロッパでは、多くの人が実際にはAIを使っているのに、聞かれると「AIは悪いものだ」と答える。ほかの地域以上に、社会的な要因に左右されているんだ。
5. 海外の名無しさん
自分が住んでるEUでも、少なくとも現実の生活では、反AIはあまり見かけない。同僚がAIの話をしているのを聞くと、好奇心だったり、懐疑だったり、何かに使えないか試していたりする。家族も最初は強く懐疑的だったけど、試してみていくつか使い道を見つけるうちに、少し受け入れるようになった。強い反AIの信念は、ほとんどネットの中だけだ。
6. 海外の名無しさん
ネットの外では、欧米でもほとんどの人がAIを何とも思っていないように見える。
自分はグラフィックデザインとネットマーケティングの仕事をしているけど、AIはこの業界を事実上壊しつつある。飲食店から来ていた細かい注文が、生成AIで自分でデザインする人に置き換わって消えたからだ。
AIで作ったデザインのステッカーやワッペンやTシャツを身につけて歩いている人がいるけど、誰も気にしていないみたいだ。
7. 海外の名無しさん
AIの看板1枚で文化全体を代表させられるとは思えない。アメリカ中にも(タイムズスクエアとか)AIの広告はたぶんたくさんある。広告と文化が必ずしも相関しないってことだ。
8. 海外の名無しさん
商業地区のど真ん中の看板が、なぜ平均的な日本人の考えを代表していると思うんだ? ロサンゼルスやニューヨーク、サンフランシスコのあちこちでも、同じような看板は見つかる。
9. 海外の名無しさん
あれは、広告に出ている会社がお金を払って出した看板だ。その下を歩く人たちが好きかどうか、賛成かどうかは関係ない。
むしろ自分は、アメリカ人より実際の日本人のほうがAIを嫌っているのを見かける。
10. 海外の名無しさん
このスレがよく分からない。日本最大級の広告スペースに広告が1枚出ただけだろ? ほかの国でも、AIの宣伝やAIで作った広告は山ほどある。「日本は完全にAI、欧米は広告すら許されない」と言う根拠としては悪い例だと思う。それに、日本人がネットでAIを非難しているかどうかなんて、どうやって分かるんだ。ここで意見を言っている人のほとんどは、それを知らないと思う。
11. 海外の名無しさん
そう。日本はAIに対して、欧米とはまったく違う、ずっとゆるい空気がある。大きな理由の一つは法制度だ。2018年、日本は著作権法を改正して(30条の4)、著作権で保護されたデータでAIを学習させることを、商用でも基本的に問題ないとした。考え方としては、コンピューターがデータを数学的に分析しているだけで、アーティストの作品をそのまま盗んで人に「楽しんでもらう」ために売っているわけでなければ、著作権侵害にはならない、ということ。この法的なお墨付きがあるから、PixAIのようなサービスが、大きな反発を受けることなく渋谷のスクランブル交差点のど真ん中に大型広告を出せるんだ。
文化的にも、語られ方がずっとディストピア的じゃない。欧米のネットではAIアートを「魂のないゴミ」と切り捨てることが多いけど、日本のポップカルチャーと歴史には、自動化やロボット、技術を、存亡の脅威ではなく頼れる相棒として描いてきた長い積み重ねがある。
※注:前文のとおり、30条の4には「著作権者の利益を不当に害することとなる場合」は除くという但し書きがあり、無条件に認められているわけではありません。
12. 海外の名無しさん
広告板1枚でそこまでのことは言えない。サンフランシスコやニューヨークに行けば、もっと胸やけするようなAI広告がいくらでもある。商業広告板は、お金を払えば何でも出せるという意味で、それ以上のものじゃない。ただ、日本は文化的な影響力が強いぶん、著作権に対してすごく強い意識を持ち、AIによる盗用と戦い続けているアーティストにも事欠かない。
13. 海外の名無しさん
pixivを見る限り、彼らが本当に気にしているのは透明性だけだと思う。AIで作ったものにはちゃんとそう表示すれば、みんな何事もなかったように過ごしている。間違ってるかもしれないけど、自分が受ける全体的な印象はそんな感じ。
14. 海外の名無しさん
分野によってかなり違うのは確かだ。
全体としては、日本ではAIの導入がかなり速く進んでいて、人々も受け入れている。
でも、プロのマンガやアニメの業界のような分野では、それほど開かれていない。反AIというわけじゃなくて、伝統的な昔ながらの技法や職人技を大事にする人が多いんだ。
その業界でも100%がそうというわけじゃなく、AIツールを使うことに前向きな人もたくさんいる。ただ、伝統的な技法と職人技を大事にして、AIなしで続けていく層もかなりの割合で残るだろう。
15. 海外の名無しさん
アジアでは「アーティスト」という存在のとらえ方や期待がかなり違う。
こっちでアーティストと言えば、たいていは依頼を受けて描く独立した職人を思い浮かべる。AIはそのビジネスモデルと真っ向からぶつかる。これまでの客が、そういう個人事業主の代わりにAIを使うようになっているからだ。
アジアでアーティストと言うと、スタジオに所属して、とんでもない締め切りに追われ、最低限の給料しかもらえず、創作に口を出す余地もあまりない職業の人を思い浮かべることが多い。AIは、その生活を少しでもましにする手段と見られがちだ。残念ながら、そういう分野もAIで同じくらい打撃を受けるのは間違いないけど。
16. 海外の名無しさん
むしろ、取り残されることへの恐れのほうが大きい。たとえば日本は、新しい技術を取り入れるのが遅くて、20年前のやり方を続けていることで知られている。AIについては取り残されるのを恐れていて、80〜90年代のように、また技術の最前線に立ちたいと思っているんだ。
17. 海外の名無しさん
確かにそうだね。日本の会社員は働きすぎになりがちだから、仕事量を減らせるのはいいことだと考えてるんだ。
18. 海外の名無しさん(>>17への返信)
それって、AIの助けでもっと多くの仕事を抱えられるようになるってことだよ。
19. 海外の名無しさん
日本語のYouTubeショートだと、英語でコメントしていても反AIの人は見かけない。
元ソース: Is Japan just way more chill about AI than the West? — Reddit r/aiwars


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